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Bericht

1 Jun 2015

Autor:
ヒューマンライツ・ナウ

カンボジア:縫製産業で違法な搾取労働が横行 政府および国際ブランドの責任が問われている

カンボジアでは50万人を超える労働者が衣料製品の製作に従事しており、衣料品を含む縫製品が輸出全体の約80%を占める。カンボジア国内の工場で作られた衣料品はGapやNike、H&M、ユニクロ等の国際的なブランド・メーカー向けに輸出されているが 、下請けであるカンボジア労働者の賃金は未だに低い。縫製工場労働者の90%を占める若い女性たちが労働搾取をされている。2013年12月にバベット地区から始まった労働者のデモは、縫製工場労働者の最低賃金を月額80ドルから160ドルに上昇させることを求めて拡大したが、2014年1月はじめにプノンペンにおける労働者デモがカンボジア政府・治安部隊によって暴力的に鎮圧され、少なくとも4人が死亡し、39人にものぼる負傷者が出たうえ、多くの参加者が逮捕・拘束される事態となった。こうした事態が国際社会の批判を呼ぶ中、政府は最低賃金の向上等の施策を打ち出している。しかし、ヒューマンライツ・ナウの短期間の調査の結果からも、現実の労働者の権利状況は未だ深刻であることが判明した。

 

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