ブラジル:キロンボ・コミュニティが鉄鉱石プロジェクトの悪影響を懸念;企業コメントを含む
["In Brazil’s ‘water tank’, communities resist mining to preserve their water and livelihoods] 2024年11月30日
[非公式英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
[…] ケイマダス(Queimadas)は、セラードと大西洋岸森林地帯が合流する環境緩衝地帯に暮らすキロンボ・コミュニティの一つだ。[…]
[…] ブラジルの鉱山会社Herculano Mineraçãoが、近隣での鉄鉱石採掘計画を発表したとき、コミュニティは自分たちの生態系が脅かされることに危機感を抱いた。「Herculano Mineraçãoは、私たちの賛否にかかわらず計画を進めると述べた」と、2018年に初めて接触してきた企業について、コミュニティ・リーダーのValderes Quintino氏(25)は言う。
それ以来、ケイマダスの人々は、許可を申請している鉱山会社が、同コミュニティに対して違反や不正を行っているとして非難を続けてきた。もし候補とされている鉱山プロジェクトに許可が下りれば、この地域の生態系と地元民の生活に永続的なダメージを与えながらも、セロ地域での採掘競争が始まるのではないかと彼らは恐れている。ケイマダスは、他のキロンボ・コミュニティとともに、鉱山の進出に反対する抵抗戦線を作り上げるとともに、自身の土地とその環境保護を訴えている。[…]
鉄鉱石開発はケイマダスにとって「予測不能な損失」をもたらす可能性があると、セロの伝統的コミュニティと密接に連携するMAM(鉱業における人民主権運動)の活動家、Juliana Deprá氏は[オンラインマガジンの]モンガベイに語った。その影響として、暴力の増加、空気質の悪化、人口急増、不動産投機、農民離村などが挙げられる。[…]
セロの採掘反対運動が発表した2023年の報告書は、Herculano社が鉄鉱石プロジェクトへの障壁を克服する際に行なった不正を非難している。[…]
モンガベイのコメント要求に対して、Herculano Mineraçãoは次のように述べた。 「現在進行中の行政許認可プロセスの状況については、管轄機関の責任であるため、Herculano Mineraçãoがコメントすることはない。しかし、セロ・プロジェクトの許認可プロセスは進行中であることを確認している。我々は、法律、関係機関、そして提出された調査の質を信頼している。Herculano Mineraçãoは、管轄機関からプロジェクトのライセンスを取得するために、すべての法令要件を遵守している」[…]
また、Herculano社は「伝統的なコミュニティへの深い敬意を改めて表明し、ケイマダス・コミュニティに関するキロンボ・コミュニティ構成調査について、この問題の責任を負うINCRA(民農地改革院)およびSEDESEと協議を行っている」と言及した。同社はまた、「プロジェクトが承認されることを信じない理由はない」と述べた。[…]