ドイツ:イケア、旧東ドイツ囚人の強制労働補償基金に600万ユーロの出資を約束
[IKEA to compensate East German prisoners for forced labor] 2024年10月29日
[非公式英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
ドイツ連邦議会と IKEA Deutschland (イケア・ドイツ)は、[...]旧東ドイツ独裁政権の犠牲者への補償を目的としたドイツ政府の新基金に600万ユーロ(約650万ドル)を出資すると発表した。この基金はまだドイツ議会で承認されていないものの、これは形式的なものだと考えられている。[...]
イケアは、冷戦時代に旧東ドイツに製造委託していた欧州企業の一社である。[...]
イケア・ドイツのCEO兼CSO、ウォルター・カドナー氏は「このような事態が発生したことを深く遺憾に思う」と述べ、「イケア製品もドイツ民主共和国(東ドイツ)の政治犯によって製造されていたことが判明して以来、イケアは解決に向けて絶えず取り組んできた」と説明した。[...]
同氏はまた、「イケアは、影響を受けた人たちの支援に尽力すると約束した。そのため、我々は今回の基金の設立を歓迎し、約束を実現出来ることを嬉しく思う」と述べた。
Associations of Communist Tyranny(UOKG)のディーター・ドンブロウスキー会長はイケアの姿勢を高く評価した。[...] 同氏によると、囚人たちは週6日、3交代制で働き、毎週の給料は東ドイツの基準からしても薄給の18〜25東ドイツマルクであったという。[...]