ガーナ:豪アトランティック・リチウム社のリチウム鉱山での死亡事故は、新興リチウム採掘セクターの安全基準について疑問を投げかける;企業コメントを含む
[Fatality at Atlantic Lithium’s Ghana project halts operations] 2024年7月11日
[英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
豪アトランティック・リチウム社の従業員が、ガーナ中部のマンケシムにある同社のエウォヤ・リチウム・プロジェクトの現場で作業中に起きた事故で死亡し、こアトランティック・リチウム社は西アフリカ諸国初のリチウム鉱山となる予定のこの鉱山での操業を一時停止せざるを得なくなった。事故は7月9日、ガーナ中部のマンケシムにあるプロジェクト現場で起こり、アトランティック・リチウムは7月10日の声明で死亡事故を発表した。同社は、AIM、ASX、GSE、OTCQXの証券市場で取引されている。取締役会長のニール・ハーバートは「私たちはこの悲劇的な事件に深い悲しみを感じています。私たちの思いと深い哀悼の意は、従業員の家族、友人、同僚に向けられています」と述べた。
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エウォヤ・リチウム・プロジェクトは、この地域におけるアトランティック・リチウム社の野望を達成するのに極めて重要だ。最近のディフィニティブ・フィージビリティ・スタディでは、12年間の鉱山寿命で360万トンのスポジュメン精鉱が生産されると予測されており、世界最大のスポジュメン精鉱鉱山の1つになる可能性がある。この事件は、2023年10月にエウォヤ・リチウム・プロジェクトの採掘権を獲得したアトランティック・リチウム社にとって重要な節目に発生した。同社はピエモント・リチウム社とのアーン・イン契約に基づいてプロジェクトを開発してきた。
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この死亡事故は、ガーナでまだ始まったばかりのリチウム採掘部門の安全基準に疑問を投げかけている。また、バッテリーメタルの世界的な需要急増を生かすというガーナの取り組みにおける重要な節目であるエウォヤ・リチウム・プロジェクトの生産開始に向けたアトランティック・リチウム社のスケジュールにも影響を与える可能性がある。