メキシコ:賃金交渉妥結を受け、レイノサにあるパナソニックの工場にて労組がストライキを中止
[Panasonic plant union in Mexico calls off strike after pay agreement] 2022年6月10日
[ 英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
米国境に近いメキシコの都市レイノサにあるパナソニック(6752.T)の自動車部品工場で、投票により最近代表権を得た労働組合が新たな賃金協定に会社側と合意したことを受け、6月10日金曜日の朝から予定していたストライキを中止した。パナソニックと同労働組合がそれぞれ発表した。
労働組合によると、今回の協定で従業員の賃上げ率を9.5%とし、年間給与の3.5%相当の一時金も支給される。ロイターの取材に対し、パナソニックも合意条件を認めた。
同社は、合意に至ったことを歓迎すると声明で発表した。
労働組合を立ち上げたスサナ・プリエト氏は、フェイスブックに投稿した動画で「これは歴史的瞬間だ」と述べた。
新たな協定により、旧労働組合の下で工場を解雇された従業員も希望すれば再雇用され、逸失賃金も補償される、とプリエト氏は語った。
同工場に関しては、結社の自由や団体交渉の権利が認められていないとの懸念が出たことから、「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」違反の疑いがあるとして米国がメキシコに調査を依頼したところで、その数週間後に今回の合意に至ったことになる。
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