日本:メドエルジャパン社員、パワハラで提訴
「仕事させてくれない…」女性社員がパワハラで提訴「5年以上席に座っているだけ」2020年9月1日
聴覚障害者向け人工内耳などの輸入販売業「メドエルジャパン」…で働く女性社員が9月1日、社長らから仕事を外されるなどのパワハラを受けたとして、同社に損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
昇給すべきところされなかった損害や慰謝料など約880万円を求めている…
代理人らの説明によると、原告の女性Aさん(55歳)は、2010年12月にマーケティングマネージャーとして入社し、業務に従事してきた。
訴状などによると、Aさんは主に現在の社長と、元社長の2人から以下のようなパワハラを受けてきたという。
(1)約半年のうちに、14回の退職勧奨を受けた(2012年10月15日〜2013年4月2日)
(2)マーケティング業務を外されて、掃除担当にされる(2012年12月1日〜2014年9月12日)
(3)基本給を半額にされる(2013年3月25日〜2014年3月24日)
(4)仕事を与えられない、外部との連絡を禁ずる、他の従業員から隔離される等の状況が5年間にわたって継続(2015年6月10日〜現在)
…弁護士が交渉に入ったことで、(3)半減された賃金が返却されるなどの対応はあったが、正常な職場環境に戻ることはなかったという。現在のAさんは出社後、業務が与えられないため、フロアのすみの席で書籍を読むなどして1日を過ごしているそうだ…
会見後、メドエルジャパン社の代理人弁護士は、編集部に「書面も何も受け取っておらず、確認できていませんので、現時点でコメントできません」と答えた。