ケニア:米デルモンテ、殺害、殴打、水質汚染を含む人権侵害の疑いで訴えられる
[Activists File Lawsuit Alleging Killings, Assaults at Del Monte Farm in Kenya] 2023年12月30日
[英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
ナイロビ近郊にある広大なパイナップル農園で起きた殺人や暴行事件の告発をめぐり、権利擁護団体と地域活動家が米多国籍食品大手デルモンテを提訴した。ケニア高等法院に提訴されたこの訴訟は、デルモンテの警備員に襲われたという人々や、被害者とされる人々の親族を代表するものでもある。
ケニアで6,000人を雇用し、過去にも虐待や暴力の告発に直面したこともあるデルモンテ社だが、すぐにコメントは得られなかった。最近の事件では、首都ナイロビの北東、ティカ近郊のデルモンテ農場からパイナップルを盗もうとしたとして告発された4人の男性が今月不審な死を遂げたことについて、ケニア警察が捜査を進めている。
AFP通信が入手した訴訟のコピーによれば、デルモンテは、同社の土地を先祖代々の家であると主張する地元コミュニティと土地の所有権で対立しているという。
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さらに、デルモンテの事業から出る廃水には、世界保健機関(WHO)によって有害とみなされた「有毒農薬」が混入していたという。何人かの申立人は、過去数年間に別々の事件で警備員の手によって様々な怪我を負ったと主張した。ある者は轢かれたと言い、別の者はセクハラを受け、逃げるところを石で襲われたと主張した。