タイ:世界的ブランドの下請け工場における最低賃金違反を受け、出稼ぎ労働者が提訴
「Migrant factory workers in Thailand launch legal action after wages expose」2020年9月22日
[英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
数々のグローバルブランドの商品を手がけながらも、タイの縫製工場で違法な低賃金で働かされていた労働者らは……昨年職を失ったが、現在補償を求めて訴訟を起こしている。
……タイ西部のメソトにある複数の工場で働く何人もの労働者が……1日の最低賃金310バーツ(約1000円)[KY1] に満たない報酬しか受け取っていなかった。
報道を受け、当局は2つの縫製工場を捜査し、オーナーに対し、賃金の未払い分を労働者に支払うよう命じた。
地元や世界的な人権団体が労働者に聞き取りを行ったところ、当該工場では、ユニバーサル・スタジオから英国スーパー最大手のテスコに至るまで、数々の名だたるブランドの商品を手がけていたことが分かった。
ディズニー、スターバックス、テスコ各社は、現地担当者や市民社会団体と協力してKanlayaneeが運営する工場の労働者を支援、解決策をさぐっていると述べた。
スターバックスの広報担当者によると、同社は12月、当該工場との取り引きを打ち切り、「関係者とともに状況改善」に向けた方策を模索しているところだという。
ディズニー、テスコ両社は、当該工場は自社製品を製造する認可を受けていなかったことを明らかにした上で、労働者の救済に努めているとした。
ユニバーサル・スタジオを傘下に持つNBCユニバーサルにも、数回にわたってコメントを求めたが、回答は得られなかった。