世界の市民社会団体 脆弱な立場にある手掘り小規模採掘地域及への緊急対応を要求
「脆弱な立場にある手掘り小規模採掘地域及びサプライチェーンへの緊急対応を」2020年5月12日
新型コロナウイルス感染症...は、手掘り小規模採掘労働者と彼らが住む地域にさらなる経済的打撃をもたらしています。世界の採掘労働者の83%が、小規模な鉱山での採掘で生計を立てています。これは約4,050万人に相当しますが、新型コロナウイルス感染症の流行以前も彼らの生活は脆弱であり、現在はなおさらひどい状況になっています。
…正式な流通ルートが崩壊した地域では、違法業者がより大きな市場シェアを得ようとしています…手掘り小規模採掘労働者は一般的に移民してきた労働者が多く、新型コロナウイルス感染症の感染拡大や移民労働者への暴力が発生しやすい状況です。
…一部の国の政府は、一部の小規模鉱山を制限または閉鎖する動きを見せており、地域経済が鉱業に依存しているにもかかわらず、鉱物の取引が不可欠であると見なしていないこともあります…
私たちは、手掘り小規模鉱採掘地域とそれに依存する地方経済における上述の影響を深く懸念しています。私たちは、サプライチェーンが紛争、汚職、最悪の形態の児童労働を含む(ただしこれに限定されない)人権侵害のないものにするために取られている重要な措置が損なわれることも懸念しています。
…私たちは、以下を達成するために、政府、金融機関、国際機関、民間セクターの関係者等の即時かつ協調的な行動を求めます:
i. 手掘り小規模採掘地域における新型コロナウイルス感染症による壊滅的な影響(特に健康および社会経済に関する影響)の軽減。女性と子どもがより深刻な影響を受ける可能性があることを認識すること。
ii. 手掘り、小規模、大規模鉱山を問わず、すべての鉱山地域およびサプライチェーンにおける紛争、犯罪、汚職、および人権侵害リスクの緩和と軽減。
iii. 手掘り採掘業界の正式化とサプライチェーンの適正評価に関連し、これまでに苦労して達成した進捗及び治安上の利益の保護と保全。
iv. 将来の新たな危機に対応できるようにするための手掘り小規模採掘地域における回復力の強化。v. 危機後の復興期間において、権利に基づく社会経済開発の推進力となる手掘り小規模採掘セクター。
vi. 手掘り小規模採掘地域を守るために自らの安全を危険にさらす可能性がある、地域の市民社会団体や人権擁護者の強化。
vii. サプライチェーン適正評価の主流化や規模拡大に向けた努力をむしばむ武装集団や犯罪ネットワークによる違法行為への厳しい処罰。
推奨される行動
尊厳ある緊急援助
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保健医療
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ガバナンスと公式経済化
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責任あるサプライチェーン
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ジェンダー及び横断的な優先事項
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