日本:フリーランスのアマゾン配達員に、国内で初めて労働者と同様の労災認定
[Amazon freelance deliverer in Japan eligible for workers' accident compensation] 2023年10月4日
[英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
ネット通販アマゾンのフリーランスの配達ドライバーが、業務中に負った怪我が労働災害の対象となった。
男性の弁護士によると、この種の認定はおそらく国内で初めてだという。
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60代のフリーランスドライバーは神奈川県で、アマゾンの下請け運送会社と業務委託契約を結んで働いている。
昨年9月、配達中に外階段で足を滑らせ、地上2メートルに転落した。彼は背中の骨折などの怪我を負い、回復するために2か月間自宅待機を余儀なくされていた。
これをきっかけに神奈川県の労基署に労災申請を行った。 9月26日、彼は50日間の休業補償を受ける資格があると認められた。
労基署はこの件を労災認定した理由を明らかにしていないが、彼の弁護士によると、労基局は男性がアマゾンの指揮を受け、監督下にあったと判断したようだという。アマゾンはアプリを使って配達する荷物の数と各ドライバーの対応エリアを決定しており、男性がアマゾンの要請を断ることは事実上不可能になっているという。
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男性は、同僚らはこの認定を歓迎しており、労働条件の改善に役立つことを期待していると述べた。
弁護士の菅俊治氏は今回の決定は重要だとし、全国のアマゾン配達ドライバーは労災補償の対象として認められる見通しだと述べた。