ストーリー
カナダ:国連特別報告者、「現代的奴隷制の温床」だとして一時外国人就労プログラムを批判;業界団体のコメントを含む
現代的形態の奴隷制に関する国連特別報告者は、カナダの一時外国人労働者(特に農業と介護セクター)への依存を「現代的奴隷制の温床」となっているという旨の報告書を発表した。小保方智也特別者が2023年8月と9月にカナダを訪問し発表されたこの報告書では、サプライチェーンで働く労働者が直面する数々の課題と、それらの課題に対処するためのカナダ政府への提言が示されている。
報告書の中核は、移民労働者、特にカナダの一時外国人就労プログラムを通じて雇用され、雇用主固有の閉鎖的な労働許可のもとで雇用されている労働者の課題に焦点を当てており、雇用主に有利な著しい力の不均衡を生み出していると指摘している。移民労働者に特に不利な影響を与えているとして報告書が強調したのは、労働組合への参加を阻む障壁、情報へのアクセスの欠如、職場における脅迫や国外追放の恐れ、医療を実質的に受けることの困難、標準以下の生活環境、労働者の労働条件に対する管轄監督権の欠如である。
報告書は、近年改善があったとしているエセックス郡の農家や業界団体からは「極端」だと批判されたが、調査結果を「目新しいものではない」とする労働者の権利擁護団体や組織からは歓迎された。
制度は根底から腐っている。力の不均衡や、労働者が労働と社会における流動性を持てず、職場で権利を行使できないという事実には根本的な問題がある。クリス・ラムサループ氏 、Justicia for Migrant Workersの労働者権利オーガナイザー