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アフリカにおけるインターネット遮断:通信企業の人権尊重責任への対応
インターネット遮断は、サハラ以南のアフリカで深刻化する有害な問題の一つです。各国政府が通信企業に命じてインターネットが遮断されることで、表現の自由が侵害され、通信企業が提供する通信サービスは妨害されて損失を生み出しています。インターネットの遮断は国際人権法の侵害であるとする公式な見方が広がっているにもかかわらず、事例は増加傾向にあります。
インターネットの遮断に関して、人権尊重に向けた積極的な措置を講じている通信企業もあります。本報告書は、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づき、各企業が自らの責任を果たすためにできることを提示しています。通信企業各社には、インターネット遮断の影響を受ける個人やコミュニティの被害を軽減するための措置を講じるよう求めます。具体的には、ユーザーや顧客の権利の保護を約束する人権方針の導入、政府からのインターネット遮断要請に関する透明性の向上、人権を尊重したライセンス契約に向けた交渉、実効的かつ効率的な是正プロセスの導入を求めます。
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