記事
AIIB、環境・社会フレームワークの改訂版を承認
[AIIB Strengthens Its Commitment to Environmental and Social Standards] 2021年5月21日
[ 英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター ]
アジアインフラ投資銀行(AIIB)理事会は、本日5月21日、「環境・社会フレームワーク(ESF)」の改訂版を承認し、環境・社会基準へのコミットメントを改めて表明した。ESFは、AIIBが融資するプロジェクトの環境・社会リスクおよびインパクトを管理する上で、AIIBとそのクライアントが指針とするものである。2016年2月に制定されたESFは、クライアントにとって環境・社会的に持続可能なインフラ事業を支援するAIIBのコミットメントの基盤としての役割を担っている。
改訂版ESFの主な変更点:
- 気候変動関連のAIIB融資目標を承認融資総額の50%と定めたことを反映して、気候変動に関する文言を強化した。
- 環境・社会関連情報の開示に新たに期限を設け、金融仲介事業の情報開示を拡充することで透明性を向上させる。
- 資本市場業務における環境・社会・ガバナンス(ESG)アプローチに対応する新たな措置を設定した。
- ジェンダー平等の重要性とジェンダーに基づく暴力への対処に向けたコミットメントを強化した。
- 生物多様性の保護とAIIBが融資するプロジェクトにおけるアスベストの排除に関する文言を強化した。
改訂版は2021年10月から適用される。[...]