EUが強制労働で作られた製品の禁止を提案へ フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長が表明
[EU urged to ban forced labour products] 2021年9月15日
[ 英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター ]
欧州連合(EU)は、世界中で強制労働を強いられている約2,500万人の人々が製造した製品の輸入を禁止すべきだと、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は述べた。
同委員長は、「(人々が)強制的に製品を作らされ、その製品がここヨーロッパの店舗で販売されることは、決して受け入れられない」と述べ、このような禁止措置を、具体的な時期は定めずに提案することを明らかにした。
「世界中のグローバル貿易は、有益で必要であるが、それは人々の尊厳と自由を犠牲にして行われるものであってはない」と述べた。
欧州委員会はすでに7月、企業が強制労働を支援しないようにするための「デューデリジェンス」ガイドラインを発表している。
しかし、EUの議員たちは、国家や民間企業によって強制的に働かされた人々が作った製品の輸入を根絶するための新たな手段を求めている。
国際労働機関(ILO)によると、強制労働の一般的な分野は、家事労働、建設業、工場製造業、農業、漁業、そして性産業である。
ILOは2017年の報告書で、「強制労働者は、我々が食べる食物や着る服の一部を生産し、我々の多くが暮らしたり働いたりしている建物を清掃している」と記している。