EU:50社以上が欧州グリーンディール支持と規制緩和反対を表明
[A business perspective: Strong environmental standards foster long-term competitiveness] 2024年11月6日
[非公式英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
我々、以下に署名した企業は、欧州グリーンディールとその継続を固く支持する。
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EU全域に及ぶ法律は、27の加盟国に統一された枠組みを提供することで、企業に多大な価値をもたらしている。過去5年間、グリーンディールは重要な進展を遂げてきた。[...] 欧州森林破壊防止規則を通じた森林減少問題への取り組みや、野鳥指令、生息地指令および自然再生法を通じた自然保護・回復への取り組みがその例として示されている。さらに、企業のサステナビリティレポートやデューディリジェンスに関する新しい法律は、気候変動問題に対する意欲や環境活動の透明性を高めるとともに、EUで活動する外国企業にも適用されることにより公平な競争条件を作り出している。これらの法律を実施するには、企業による時間、資源、努力が必要であり、また、これらの法律の適用に備えるために行われた投資が無駄ではないという信念も求められる。
規制緩和は、環境基準または社会基準の引き下げ、国際的コミットメントの放棄、EUの気候変動問題への意欲の低下など、我々が依拠する安定的で予測可能な法的枠組みを脅かすものである。
我々は欧州委員会に対して、適切な施行を優先させることにより、既存および将来の環境基準の実施を成功させるために企業を支援するよう強く要請する。
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- 先駆者に報いながらも、公平な競争条件を確保するために、EU全域で一貫性のある法律を実施・強化する。これには、EU加盟国間のより良い協力と協調の促進も含まれる。
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- 不公正な競争を生み、消費者の信頼を損ない、サプライチェーンをさらに複雑にする可能性のある、分野や企業規模の包括的な除外を避ける。比例原則を考慮すると、EUの法律はすでに中小企業に対して、より長期間で軽いプロセスを提供していることが多い。
- EU企業への被害拡大を最小限に抑えるため、気候変動に適応するため自然を基盤とした解決策や意欲的な気候変動対策を通じて、干ばつや洪水などの異常気象の増加と影響に対処する。
我々はEUに対して、自然と生物多様性の保護と再生、気候変動との闘いに取り組み続け、EU域内の企業にとって透明性の高いビジネス環境と公平な競争条件を促進するよう要求する。
本声明はWWF EUの協力により作成された。