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記事

2023年5月21日

著者:
Civil 7,
著者:
SDGs Civil Society Network

G7:市民社会団体、広島サミットの首脳宣言でビジネスと人権に言及した取組の姿勢が弱くなったと指摘

Civil 7

[G7広島サミットは「雨」市民社会が総括] 2023年5月21日

G7広島サミットの最終日となる21日、広島市青少年センターでエンゲージメントグループのひとつ「Civil Society7」(市民社会、C7)が記者会見を実施、20日に発表されたG7首脳宣言および関連する声明を含め、G7広島サミットの成果について、市民社会としての評価を実施し、6つの分野別課題と全体について、「晴れ」「曇り時々晴れ」「曇り」「雨」「土砂降り」の5段階で評価し、「核廃絶」雨/「気候・環境」曇り/「経済」土砂降り/「国際保健」雨/「人道支援」曇り/「しなやかで開かれた社会」土砂降り/「広島市民社会としての評価」曇り時々晴れ/「全体総括」雨のち晴れとの評価を発表しました。

分野別課題と全体の評価と説明は以下のとおりです。

評価の5段階:「晴れ」「曇り時々晴れ」「曇り」「雨」「土砂降り」

c7 evaluation

C7

[...]

3.公正な経済への移行  評価:土砂降り 

C7公正な経済への移行ワーキンググループ (特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター 内田 聖子)

全体として途上国の直面する課題解決より、G7 の視点で設定された「経済安全保障」が強調され、文面では「協調」が謳われているものの、実際には世界に分断とブロック化をもたらす危険性を孕んでいます。

1)債務:債務再編のための「共通枠組み」や債務データの正確性向上について、「G20への期待」が述べられるのみで、G7 としての具体的コミットはありません。特に「民間債権者を多国間債務再編プロセスに参加させる拘束力ある国内法の施行」「国連での多国間交渉」「債務帳消し」などは検討されていません。

2)経済安全保障:「市場歪曲行為」「悪意ある行為者」など、中国を想定し、「グローバルサウス」を取り込みながら半導体などの戦略物資・鉱物資源のサプライチェーンを中国から切り離すことが目指されています。しかしこうしたデカップリングは、環境・社会的負荷を特に途上国にさらに強いるものとなります。

3)ビジネスと人権:「国連ビジネスと人権に関する指導原則(UNGPs) 」等の国際基準に言及した取組の姿勢が弱くなり、昨年までの人権デューディリジェンスの義務的措置の必要性についても、言及が無くなっています。

[...]

<全体>

広島市民社会から見たG7広島サミット 曇り時々晴れ (特定非営利活動法人 ひろしまNPOセンター松原裕樹)

広島市民として、G7サミットが広島で開催されたことには大きな意義があった。

議長国を務めていただいた岸田総理、核兵器保有国を含む各国の首脳に平和公園を訪問いただいたこと、無事にサミットが開催できるように力を合わせた関係者や広島市民、市民社会の声を政府や世界中に届けてくれたプレスの皆さん、私たちの活動をサポートしていただいた外務省、1年間ずっと共に走ってきたNGOの仲間に感謝する。

私たち市民一人ひとりが、世界が抱える問題や多様性を学んだ機会になった。しかし、首脳宣言は政治のための政治にしかなってなく、私たち市民と政府の間に距離感や意識のギャップがあり、何のためにG7サミットを行なっているのか懸念を感じる。

全体総括  評価:雨(せめて曇天に、願わくば晴れに)(特定非営利活動法人 ワールド・ビジョン・ジャパン 事務局長木内真理子) 

今回のG7首脳宣言に対し、C7の6つのワーキンググループ(WG)の評価はいずれも「辛口」となりました。その具体的な理由はWG毎に異なるものの、総体としては、今回の首脳宣言に十分に市民の視点が反映されているとは言えない、という評価です。全体としての評価は5段階で「2」(雨)と言わざるを得ません。換言すれば、この宣言に基づきG7諸国が出す政策や制度が、真に、市民にとって公正で豊かな社会につながるか、がおぼつかないということでもあります。 
C7を始めとするエンゲージメントグループの役割は、「G(政府)」にはない視点を提供し、7か国の政策が、本当にSDGsが目指す「誰ひとり取り残さない社会」の実現につながるのか、を問い続けることにあります。このプロセスをより広げ、深め、続けることによって、今の雨模様が晴れ、せめて曇天になるよう期待します。 

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