ストーリー
UAE:国際運輸労連、ミドルイースト・マリン社が100人以上の船員の権利を組織的に侵害し、遺棄したと報告;企業無回答を含む
「船員の命は、どの企業にとっても担保にはならない。ITFは、ミドルイースト・マリン号の悲惨な状況と船員遺棄の規模の大きさにより、影響を受けている船員の福利面を心配している。」スティーブ・トラウズデール、ITFのインスペクター・コーディネーター
2024年5月、国際運輸労連は、同連盟がこれまでに見た中で「最悪の船員遺棄事件」について記述したプレスリリースを発表した。プレスリリースでは、UAEに拠点を置くミドルイースト・マリン社が100人以上の船員の権利を組織的に侵害し、遺棄したと述べた。
国際法では、2カ月以上船員に賃金が支払われていなかったり、十分な食料、水、燃料が提供されていない場合には船員は遺棄されたとみなされる。
「給料は3カ月以上支払われていないが、7カ月も支払われていない船員もいます。会社は食料も飲み水も供給してくれず、生き残るために魚を捕るしかない時もあります。乗組員全員がうつ病になり、家族は生き延びるために借金をせざるを得ませんでした」インドネシア出身の船員
国際運輸労連は、2022年11月以降に、バングラデシュ、インド、モルディブ、スリランカにおける8隻17件以上の船員遺棄案件を報告している。
ビジネスと人権リソースセンターは、ミドルイースト・マリン社にプレスリリースへの見解およびに、プレスリリースで報告された疑惑についてどのような調査と労働者の救済を行ったか、または行う予定かについて回答を求めたが、回答はなかった。