2024年6月、フィリピン移民労働者省は、海事関係者とリスクと安全評価、船員保護について協議した結果、アデン湾と紅海で武装組織フーシ派に攻撃された船舶にフィリピン人船員が乗船することを「今後は許可しない」と発表した。

特に、移民労働者省は、日本郵船の自動車輸送船「ギャラクシー・リーダー」、貨物船「トゥルー・コンフィデンス」、石炭運搬船「チューター」への乗船を今後許可しないとしている。ロイター通信によると、「ギャラクシー・リーダー」はバハマ籍の船で、日本郵船が英国ギャラクシー・マリタイム社からチャーターしており、「チューター」はギリシャ籍の船で、エヴァレンド・シッピング社が管理している。海賊対策に関する「ジブチ行動指針」によると、「トゥルー・コンフィデンス」はトゥルー・ジャナリー・マリタイム社が運航し、トゥルー・コンフィデンス・シッピング社が所有するバルバドス籍の船である。

移民労働者省は、船主は船員に対し、危険度の高い海域を航行する際に乗船を拒否する権利を行使する時間をもっと与える必要があると述べた。

ビジネスと人権リソースセンターは、日本郵船、エヴァレンド・シッピング、トゥルー・ジャナリー・マリタイムに対し、所有または運航する船舶へのフィリピン人船員の乗船を認めない移民労働者省の決定に対する見解を求めた。日本郵船、エヴァレンド・シッピング、トゥルー・ジャナリー・マリタイムは回答しなかった。

トゥルー・コンフィデンス・シッピング社またはギャラクシー・マリタイム社には連絡することができなかった。今後回答があった場合は、このページにて公開予定。