ウクライナ・ロシア:NGO2団体がフランスで「戦争犯罪の共謀」を理由にトタルエナジーズを告訴、同社は申立を否定
[ France’s TotalEnergies faces legal case for allegedly fuelling Russian bombers ] 2022年10月14日
[ 英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
フランスに拠点を置くDarwin Climax CoalitionとウクライナのグループRazom We Standは、フランスの対テロ検察に訴状を提出した。対テロ検察は、戦争犯罪の申立を審査する部門だ[…]
NGO2団体は、ウクライナでの爆撃に使用されるロシアの航空機の燃料となる軽油の製造に用いられるガス田を開発しているとして、フランスのエネルギー大手トタルエナジーズを非難している。特に2022年3月16日には、市民が避難していたウクライナ南東部マリウポリの劇場が攻撃され、約600人が死亡した[…]
トタルエナジーズは容疑を認めず、告訴は「とんでもない名誉棄損」だとしている[…]
Razom We StandとDarwin Climax Coalitionsの代表は[…]、トタルエナジーズを告訴したことを認め、同社は「ロシア政府が戦争犯罪を遂行するのに必要な物を提供するのに一役買った」と断言している[…]
国際NGOグローバル・ウィットネスによる調査の報告がル・モンド紙に掲載されたのを受けて、トタルエナジーズは、7月18日にテルネフテガス(トタルエナジーズとロシアのノバテックの合弁会社)の株式49%をノバテックに売却することに合意した[…]
トタルエナジーズはル・モンド紙に声明を掲載して申立を否定し、テルネフテガスが生産した不安定なコンデンセートは「海外に輸出」されたため、ロシア軍航空機の燃料に用いられたはずはない、としている。
多国間企業の責任が問われる時が来たのだと、NGO2団体の弁護人はAFPに述べた。[…]