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記事

2023年6月7日

著者:
Toby Steurling and Joanna Plucinska (Reuters)

オランダ: KLMオランダ航空に対する「グリーンウォッシュ」訴訟、裁判所が受理

['Greenwashing' lawsuit against KLM to proceed, Dutch court rules], 2023年6月7日

[ 英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]

環境保護団体がKLMオランダ航空を相手取り、同航空の環境配慮に関する広告が消費者に誤解を与えたとして訴訟を起こしていた件について、オランダの裁判所は訴訟を次の段階に進める許可を出した。

裁判官らは、フォッシル・フリー・オランダが起こした訴訟を承認する判断を下した。エールフランス(AIRF.PA)の子会社であるKLMオランダ航空は、いわゆる「グリーンウォッシング」疑惑を否定している。同社は、フォッシル・フリーがKLMの大多数の顧客を代表しているとは言えないため、訴訟を起こす権利はないと4月に主張している。その一方、裁判官は同団体の原告適格を認めた上で、「これは一般的な利益に関する事例であるため、フォッシル・フリーがどの範囲の人々を代表しているのかを特定する必要はない」と判決で述べている。

フォッシル・フリー代表のHiske Arts氏は「今回の判決は、我々のような気候変動に関する団体がグリーンウォッシングに立ち向かうことが可能であるということを証明している」「最大の環境汚染者らが巧妙なマーケティング・キャンペーンで私たちを眠らせ続ける限り、気候変動対策は実現不可能である」と主張した。

提訴のきっかけとなった「Fly Responsibly」キャンペーンを中止したKLMは、反論の機会を心待ちにしているとし、「KLMオランダ航空は、気候変動への取り組みに意欲的であり、顧客をこの問題に引き込みたいと考えている」「我々は常に学び続けており、より優れていて透明性の高いものは何かを判断するために、広報活動を常に見直している」とコメントした。

ClientEarthら複数の環境保護団体はこの訴訟を支援し、今回の訴訟について、2021年に石油大手シェルに排出量削減を命じた画期的な判決に触発された航空業界の宣伝に対する訴訟の一つであると述べている。

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