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記事

2023年10月15日

著者:
Jessica Yun, The Sydney Morning Herald

オーストラリア:企業リーダーや消費者専門家、先住民の声を政策に反映する機関創設をめぐる改憲は否決されるも、先住民との和解の継続を要請

Yothu Yindi CEO signing the Uluru statement Denise Bowden

[Has to be genuine’: Corporate Australia urged to hold firm on Indigenous reconciliation] 2023年10月15日

[英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]

先住民諮問委員会「ボイス(Voice to Parliament)」の設立を含む改憲案は否決されたものの、企業リーダーや消費者専門家は、オーストラリアの大企業ならびに「ボイス」の設立を支持した企業に対して、先住民との和解は継続するよう強く要求している。

テルストラとIFMインベスターズの取締役を務め多様性協議会オーストラリアの議長であるミン・ロング氏、ウェストパックとオリジン・エナジーの取締役ノラ・シャインケステル氏が共同で設立した「ボイスのための取締役会」には、2000人を超えるオーストラリアの取締役が名を連ね、先住民諮問機関を支持した。

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4大銀行、スーパーマーケット大手のウールワースとコールス、カンタス航空、テルストラ、鉱業大手のBHP、リオ・ティント、ウッドサイドなど、オーストラリアの大企業の多くが「Yes23」キャンペーンに数百万ドルを投入し、Yes23の結果を支持することを公言していた。 カンタス航空は8月、アンソニー・アルバニージー首相が出席したメディア向けイベントで、3機の航空機に「Yes23」キャンペーンのロゴを掲げた。

「Yes23」キャンペーンに200万ドルを寄付したウェスファーマーズは、国民投票の結果を尊重すると述べた。

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カンタス航空は、2014年に「ファースト・ネイション(最初の人々)」を憲法上認識するよう求めた多数の大企業のひとつであり、同社は2019年の「心からのウルル声明」を支持した。

コモンウェルス銀行のポール・オマリー会長は、国民投票の前に実施された同行の年次総会における会長挨拶で、同行が「ボイス」を支持する立場を取るに至った理由を説明した。

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