2020年9月、カンボジアのHung Wah工場で働く2000人以上が未払いになっている年功手当の支払いを求めて抗議活動を行った。工場はコロナウイルス感染拡大を理由に6月から操業を停止している。公表されている取引先情報によれば、同社はH&Mの製品を製造していることがわかっている。

ビジネスと人権リソースセンターはH&Mに質問状を送付した。H&Mは、コロナ禍における特例措置としてカンボジア政府が年功手当の支払いを1年間延期することを認めるガイドラインを発表したが、労働者は納得せずストライキに突入したと回答した。事件は仲裁委員会に持ち込まれたが、委員会は労働者に職場に戻るよう命じた。労働者2人がストライキを煽動した疑いによって自宅待機となり、仲裁委員会の判断を待っている状態に置かれている。H&Mはサプライヤーと連携を取っているが、労働者の団結権の侵害は支持しないと明確に述べている。H&Mは現地の労働組合と連絡を取っており、年功手当の支払いについてはHung Wahと労働者で10月にすでに合意に至っていると主張している。回答は以下のリンクに掲載されている。