[If You Don’t Leave the Union, I’m Going to Break Your Head” Mass Firings, Arrests, and Violence against Workers Making Levi’s Jeans in Türkiye"] 2024年6月21日

[英文和訳：ビジネスと人権リソースセンター]

米労働人権NGOのWorker Rights Consortium（WRC）は、トルコにあるリーバイスのサプライヤー工場で、400人の労働者に対する大量解雇や逮捕、脅迫や暴力、賃金窃盗、労働者のブラックリストの作成など、結社の自由に対する深刻な弾圧に関する報告を調査した。WRCは、Özak Global社が、場合によっては、現地の武装勢力や御用組合と協力して、この工場における労働者の権利に対して甚だしい侵害を行った、あるいはそれに加担していたことを明らかにした。これには、暴力、逮捕、約400人の労働者の報復的大量解雇、そして労働者のブラックリスト化が含まれる。これらはすべて、当該工場の労働者の大多数がBİRTEK-SENと名付けられた工場の独立組合に加入すると決定したことに対抗するものであった。

リーバイ・ストラウス社は、大量解雇が同社のサプライヤーに対する基準の違反（同社の言葉を借りれば「非寛容の違反」）であることを認め、違法解雇された労働者を復職させた場合に限り、Özak社とKübrateks社への発注を継続すると表明した。ところが同社はその後、一転してこの復職要求を取り下げた。解雇された労働者を見捨て、自社の労働基準を無視し、これらの工場にさらなる取引を提供したのである。結果として、WRCによって文書化された違反の是正はなされていない。