ドイツ:企業を対象にサプライチェーン法の新規則を適用
[New year, new rules for German businesses as Supply Chain Act comes into force] 30 Dec 2022
[ 英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
2023年1月1日、新しい「サプライチェーン法」が施行された。この法律により、従業員3000人以上の企業はサプライチェーン全体について一定の義務を遵守することが要求される。開発省によると、約900社のドイツ企業がこの新しい法律の影響を受けるという。従業員1000人以上の企業にも2024年から同法律が適用される。
対象となる企業には、リスク分析の実施、リスク管理と苦情処理メカニズムの確立、これらの対策の開示が要求される。また、自社内や直接取引先企業で違反があった場合には適切な措置を講じなければならない。[...]
この法律は経済輸出管理庁(BAFA)の新設支部が監督し、対象企業が提出する義務的な報告書と「リスクベースの調査 」を通じて監査が実施される。
企業がこの新規則に違反した場合、最高800万ユーロまたは全世界の年間売上高の最大2%の罰金が課される見込みである。さらに、公共入札から除外される可能性もある。[...]
EUレベルでの法整備はまだ議論中であるが、ドイツの規則よりも厳しいものになることが予想される。施行に向けては欧州議会との協議が必要であるが、EUで指令が採択された場合、ドイツは国内法の改定が求められる。