[Policy Priorities for Germany's G7 Presidency in 2022 ] 2022年1月

[ 英文和訳：ビジネスと人権リソースセンター]

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2. 経済の安定と変革

我々は、安定と成長を目指し、持続可能な方法でレジリエンスと価格及び金融市場の安定を促進する、ポストパンデミックの経済・金融政策にコミットしている[...]。

G7のパートナーとの協力の下、我々は、持続可能な金融の国際的な実施の強化に向けて取り組み、持続可能性と気候の側面に関する透明性を高め、金融市場のステークホルダーがその意思決定においてこれら検討事項をより良く反映できるようにしていきたい。2021年に達成された主要な多国籍企業（特にデジタル経済）に対する課税権の再配分と、グローバルな最低税率の導入に関する政治的合意は、世界における税の公平性の向上に向けた大きな一歩である[...]。

また、我々は、繁栄と持続可能なビジネスの基盤として、公正な社会・環境・人権基準を考慮したルールベースの自由貿易にコミットしている[...]。

さらに、グローバル・サプライチェーンは、世界貿易、世界経済の回復、そして持続可能な開発全体が機能するために重要な役割を担っている。したがって、我々は、サプライチェーンの混乱に共通の行動で対処し、適切な条件を整えることにより、国際企業が将来的にサプライチェーンをより一層強靭で持続可能なものにするための取組を支援するために協力していきたい。ルールに基づく自由貿易は、この点で重要な前提条件である。我々は、国際的な環境、労働、社会基準がビジネスを行うための枠組みを構成することを確保し、企業のデューディリジェンスに向けて国際的に受け入れられ拘束力を持つ基準に関する要件を議論するために、取り組んでいきたい。企業は、サプライチェーンを通じて、世界中の環境、社会、経済の「持続可能な開発目標」の達成に貢献する必要がある。さらに、世界の食糧供給の保護に重要な貢献をする農業における持続可能なサプライチェーンの強化や、気候保護や生物多様性の保護の分野で大きな役割を果たす森林破壊のないサプライチェーンの促進も優先されるべき政策である。

また、新型コロナウイルスの大流行により、職場の安全衛生の問題にもスポットライトが当たっている。私たちは、G7議長国として、これらの問題に焦点を当てていきたい。そうすることで、職場の健康と安全に関して気候変動がもたらす課題にも焦点を当てて取り組んでいきたい[...]。