ミャンマー: 3日間のストライキで26名の組合員労働者が解雇、労働条件の調査と復職をアディダスに要請
[Sacked Myanmar Workers Appeal to Adidas after Junta Breaks Factory Strike], 2022年12月12日
[ 英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
アディダスの靴製造工場Pou Chen Myanmarの労働者26名は、この世界的スポーツウェアブランドに対して、現地の労働状況を調査し仕事を取り戻すための支援を要請している。[...]
労働者たちは低賃金や職場差別など21項目をめぐりヤンゴン市シュエピーター郡の工場で3日間のストライキを主導し、10月には解雇された。
経済的困難と日用品の価格高騰の中、彼らは日給を4800チャットから8000チャットに引き上げるよう要求したが、この要求は工場経営者によって拒否された。
ストライキ初日にはトラック満員の軍人が工場に配備された。労働者によると、ストライキを解散させるための脅迫・威嚇行為が軍人により行われたという。ストライキの参加者は、工場の外に出れば取締りを受ける恐れがあるため敷地内にとどまった。「しかし、20人ほどの武装した軍人を乗せたトラックは、私たちが工場敷地内を歩くたびに追いかけてきた」と、ある労働者は安全上の理由から匿名を条件に証言した。
10月27日、ストライキの参加者は約2000人の労働者に膨れ上がった。[...]
10月28日、工場の経営者は、労働組合に加入している26人の労働者を雇用契約の違反を理由に解雇した。労働組合によると26人は警備員によって工場から追い出されたという。[...]工場内の労働者は組合員不在の中でストライキの続行を試みたものの、経営者からは解雇の圧力をかけられ、軍人からは逮捕される可能性があると脅迫された。
11月、労働関係局はこの争議について3回の会議を開いたが、工場経営者は26人の復職を拒否した。その後労働者たちは、組合リーダー、Ma Phyo Thida Win氏がPou Chen工場で4年以上働いていたという主張を含め、首都ネピドーの労働・入国管理・人口省に提訴した。