ミャンマー:キリンが同国からの撤退を発表
[ Japan's Kirin brewery to withdraw from Myanmar] 14 February 2022
[ 英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
日本の大手飲料メーカーのキリンは、2月14日(月)にミャンマーから撤退すると発表した。昨年のクーデター後、軍事政権が所有する企業との合弁事業から事業を切り離そうとしたが、実現できなかった。
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キリンは、昨年2月のクーデター以降、数ヶ月に及ぶ議論を経て、今回の決定を行った。クーデターにより、同社は人権に関する懸念を表明し、最終的には合弁事業であるミャンマー・ブルワリーの合併解消を目指した。
キリンは、軍とつながりのあるMEHPCLとの「合併事業の提携を早期の解消することを目指し、ミャンマー事業の撤退方針」を決定したと、声明で発表した。
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[...]キリンは、「ミャンマーの社会・経済に継続して貢献することを目指し、MEHPCLとの合併解消を求めて」きたと述べている。
これには、合弁事業を終了させ、軍とつながりのあるパートナー抜きで事業を進めるために、シンガポールで仲裁を提起することも含まれていた。
最終的に「当社が望む形で直ちに合併を解消することは困難であると判断」したと同社は声明で付け加えている。
したがって、「当社としては合併解消を早期に図ることを最優先とし、当社がミャンマー事業から撤退する方針のもとに現在MEHPCLとの協議を」進めている。
ミャンマー軍事政府の広報担当者にコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。