ミャンマー:テスコ、労働者の権利侵害が続く中、ミャンマーからの「責任ある」撤退計画を発表
[Tesco Exiting Myanmar Amid ‘Deep Violation’ of Labor Rights] 2022年2月15日
[ 英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
テスコは[...]、ミャンマーからの「責任ある」撤退のプロセスにあると、広報担当者はSourcing Journalに語った[...]。
この動きは、ヤンゴン市のワルタヤー工業地区にある中国系衣料品工場Gtig Eastar Garment (Myanmar) Co.が、火災で大きな被害を受けた7カ月後の10月に閉鎖を発表した後、数千人の労働者への賠償を拒否していると報じられたことを受けている。
Myanmar Labour Newsによると、Gtig EastarはテスコのF&F衣料品レーベルのレザージャケットを製造していた。同工場から衣服を調達していた他のブランドには、C&A、OVS、ザラが含まれる。サプライヤーの親会社であるJiangsu Gtig Eastarは、コメントの要請に応じなかった。
テスコは、Gtig Eastarへの最後の注文を終え、グローバルユニオンからのアドバイスに沿ってミャンマーから撤退すると述べた。広報担当者は、小売業者は賃金の過少支払いを容認しておらず、懸念事項を「常に」「徹底的に」調査すると述べた。
しかし、この調査決断がGtig Eastarの賃金未払いのニュースが出る前なのか後なのかは明らかにしなかった。
C&Aもザラに対しても、Gtig Eastarの退職金の「窃取」疑いについてコメントを求めたが、返答はなかった。C&Aは以前、5月にSourcing Journalに対し、クーデター以来ミャンマーに新たな発注をしておらず、「同国で大きな改善が見られない限り」発注するつもりはない、と述べていた。ザラのオーナーであるインディテックスは、ミャンマーでの状況について公式にコメントしていない[...]。
OVSは[...]撤退すれば労働者にとってより大きなマイナスになることを懸念し、ミャンマーに留まったと述べる。同社はSourcing Journalに、2020年までGtig Eastarの生産能力の5%未満で注文し、その後、工場が「まだ完全な透明性で働くために必要な保証を提供できない」ため「協力を停止」したと述べた。しかし、これまでのコミットメントは維持し、2021年初頭に工場が出荷を完了することを許可した。
OVSの広報担当者は、「同工場は長い間、当社のサプライヤーではなかったが、状況の重大性を理解し、親会社と強固な関係を持っているため、状況を監視することを約束する」と述べた[...]。
Bogart Lingerie (Yangon) Limitedでアドアミーとスキムズの下着を作る労働者は、12月にMyanmar Labour Newsに、追加賃金なしで残業をさせられ、ノルマを達成できなければ何ももらえないと語った。この工場の香港の親会社であるDelta Bogart Groupはコメントの要請に応じず、アドアミーとスキムズも同様である。
ミャンマー産業労働組合連盟の会長であり亡命中のKhaing Zar Aung氏は、同様の労働権侵害が国中で展開されているにもかかわらず、欧米のブランドは労働者の権利を守れるという「ふり」を続けていると述べている。[...]