ロシア製兵器に関する報告書への日本電波工業株式会社の回答
2024 年 5 月 27 日
2024 年 1 月 11 日に KSE Institute が発行した報告書「CHALLENGES OF EXPORT
CONTROLS ENFORCEMENT:How Russia Continues to Import Components for
Its Military Production」における、ロシア軍が使用した兵器に弊社製品が使用されて
いたとの報告内容について、回答いたします。
弊社グループは、「お客様への奉仕を通じて、社会の繁栄と世界の平和に貢献する」と
いう創業理念に基づき、事業活動を展開しております。この理念に従い、弊社グループ
は、ロシアを含む制裁・輸出規制の対象となる国や地域への取引、また武器や軍事用途
での取引を認めておりません。これは、弊社が策定し運用している社内方針に基づくも
のです。したがって、ロシア軍向けの販売を許可した事実は存在しません。さらに、2022
年3月以降、ロシア向けの輸出・販売・技術サポートを含む全ての事業活動を停止して
おり、現在もこの方針を継続しています。
弊社グループは、日本や米国などの各事業地域での制裁・輸出管理法令の遵守を確保す
るため、社内管理体制を整備し、運用しています。軍事転用の可能性があるエンドユー
ザーへの販売は、直接・間接を問わず、許可しておりません。この方針は、弊社グルー
プの海外販売代理店に対しても強く要請しており、弊社製品の販売にあたり、上記の方
針の遵守と迂回輸出の防止に協力するよう求めています。しかしながら、二次、三次と
なる転売先における対ロシア制裁・輸出規制の迂回リスクについては、引き続き懸念が
あります。そのため、法令遵守に加え、今後はこれらの取り組みをさらに強化していく
予定です。
日本電波工業株式会社