[LinkedIn is shutting down its China platform because of a 'challenging operating environment] 2021年10月15日

[ 英文和訳：ビジネスと人権リソースセンター ]

マイクロソフトは、中国版リンクトイン（LinkedIn）のサービスを終了させると発表した。これは、中国で事業を行っている数少ない米国の大手ハイテク企業の一つであるマイクロソフトにとって大きな後退を意味する。

マイクロソフト（MSFT）が所有するキャリアネットワークであるリンクトインは、「中国での厳しい事業環境とコンプライアンス要件が厳しくなった」ことを理由にこの決定を下したと、リンクトインのエンジニア担当上級副社長、モハク・シュロフ氏が木曜日（10月14日）にブログで述べた。

同社は、リンクトインの代わりとなる新しいプラットフォーム、「InJobs」の立ち上げを今年後半に計画している。InJobsは「ソーシャルフィードや、記事の投稿・共有機能は含まない」、単に求人情報を掲載したり応募したりするための中国専用ポータルになる見込みである。

シュロフ氏は、「我が社は、中国の会員が仕事や経済的チャンスを見つけられるよう支援することには成功した。しかし、情報を共有・提供するようなソーシャルな側面では、同レベルの成功を収めることはできなかった」と述べている。 [...]

今年初めにリンクトインは、「現地の法律を確実に遵守するため」に中国での新規ユーザー登録を一時停止した。具体的にどの地域の法律に触れたかは明らかにされていない。

シュロフ氏は木曜日、「中国版リンクトインを運営することは、中国政府のオンラインプラットフォームに関する要求事項を遵守することを意味すると認識していた」とし、「当社は表現の自由を強く支持しているが、中国および世界中の利用者のために価値を生み出すことを目指した結果、このようなアプローチをとることとなった」と言及した。

同氏によると、リンクトインは今後も中国企業と協力して「経済的機会の創出を支援する」とのことだ。