[Red Flags for Forced Labor Found in China’s Car Battery Supply Chain] 2022年6月21日

[ 英文和訳：ビジネスと人権リソースセンター]

鉱山のコングロマリットによるソーシャルメディアアカウントに掲載された写真には、70人のウイグル人労働者が中国国旗の下に整列している様子が写し出されていた。これは2020年3月のことで、新入社員はまもなく、経営や礼儀作法、「愛国・愛党」についての研修を受けることになると、新雇用主である新疆非鉄金属工業集団は発表した。

しかしながら、これは普通の従業員オリエンテーションとは言い難い。人権団体や米国当局が、中国西部の新疆ウイグル自治区における強制労働の赤信号とみなすようなプログラムである。この地域では、100万人以上のウイグル人、カザフ人、その他のイスラム系少数民族が中国共産党当局によって拘束・監禁されている。

さらに、冒頭の写真の光景は、気候変動と戦う世界的な取り組みに対する潜在的な問題にも関連している。[...]

新疆ウイグル自治区は次世代技術に不可欠な原材料と密接に関係しているため、世界の電池産業は困難に直面する可能性がある。[...]

電池産業がどれほど中国に依存しているかを理解するためには、この技術に不可欠な原材料の生産における中国の役割を考慮する必要がある。現在、電池に使用されている金属の多くは他国で採掘されているが、それらの材料を電池にするために必要な加工は、ほぼすべて中国で行われている。調査会社ベンチマーク・ミネラル・インテリジェンスによると、中国は世界全体のリチウム、ニッケル、コバルト、マンガン、グラファイトの50％から100％を加工しており、リチウムイオン電池セルの80％を製造している。[...]