日本:三井石油開発の地熱開発プロジェクト掘削中、北海道ニセコ近郊で4人が体調不良を訴える
[4 complain of illness after steam eruption near Hokkaido's Niseko] 2023年7月8日
[ 英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
三井石油開発株式会社が土曜日に発表したところによると、北海道のニセコ近郊の町で、地熱開発プロジェクトの掘削中に蒸気が噴出し、これまでに4人が体調不良を訴えている。
蘭越町の現場では硫化水素が検出され、付近で採取された水からは高濃度のヒ素が検出された。プロジェクトを担当する三井石油は、個人情報保護の観点から症状の詳細は明かさないものの、人々が病気になった原因を調べていると述べた。
三井石油は6月25日に潜在資源調査のための掘削を開始し、その4日後に蒸気が噴出した。
最初の体調不良の報告は今週初めに2件あった--現場で弁当を配達し、硫化水素中毒で一時入院した女性と蘭越町の住民--が、同社は土曜日に、さらに2人が体調不良を訴えていると発表した。
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同社と同町によると、付近の水から検出されたヒ素濃度は、飲料水の基準値の1,590倍、農業用水の基準値の318倍だったという。
同社関係者によると、三井石油は水蒸気噴出現場にたまった水を、観光地として知られる池から約500メートル離れた場所に廃棄しているという。
蘭越町で記者会見した三井石油の原田英典社長は、北海道庁から敷地外への投棄を中止するよう指導があったことを明らかにした。しかし、溜まった水を約1キロ離れた井戸に導くパイプラインの建設には約2週間かかる見込みだ。