日本のMUJI、強制労働がはびこる新疆で生産された綿の使用を禁止せず
「Japan's Muji Stops Short of Ban on Cotton From Xinjiang, Where Forced Labor is Rife」2021年2月21日
[英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
日本の生活日用品ブランドMUJI(無印良品)は、新疆産の綿の米国への輸出を停止したと発表したが、権利団体は、自社のサプライチェーンからの排除に向けたMUJIの対応は全くの不十分だと非難している。新疆では、罪を犯していないにもかかわらず少数民族のウイグル人が収監されており、新疆綿は、主にそうした収監者の強制労働によって生産されている。
同社はRFAの取材に対し、退陣を控えたトランプ政権が先月発表した新疆産の綿・トマト製品の輸入禁止を受けて、「米国の法令に従って」新疆綿を原料とする製品の米国への輸出を停止したとメールで回答した。
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同社の広報担当は、「禁輸措置が発表されて以降、当社は、新疆綿を原料とするいかなる製品も米国に輸出しておりません」とメールで回答・・・しかし、新疆綿の使用停止については明言しなかった。
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活動家のYang Zhengxian氏は、MUJIのような企業の場合、消費者や各国政府からの圧力なくして、相互的でない行動に出ることはないだろうと語る。
「突き動かすように催促しなければなりません。MUJIの現在の対応は容認できるものではありませんから」とYang氏は言う。「MUJIの対応から、米国市場への配慮を欠いた同社の姿勢が明らかになっています。それも、意外ではありませんが」
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