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英国:反SLAPPワーキング・グループ、批判的なジャーナリズム封じ込め目的の訴訟に対して法整備を提案
[Call for shaming of ‘SLAPP’ solicitors] 2021年11月24日
[ 英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター ]
言論の自由を求める運動家が発表したいわゆる「SLAPP」訴訟に対する対策案が実現すれば、富裕層の個人や企業、政府にとって批判的とされるジャーナリズムを封じ込めるために訴訟を起こす弁護士は、屈辱を味わうことになるだろう。[...]
イギリスの反SLAPPワーキング・グループによる会議で、3段階の提案が発表された。提言の内容は以下の通りである。
- 申立人に訴訟費用の担保を課すため、そしてSLAPPの特徴を持つ訴訟に対して取消権行使を強化するために、実務指針を更新する。
- 当事者が裁判を起こす前に取るべき手順を示した訴訟前プロトコルを作成する。これには、回答する権利のプロセスに対する誠実な関与が含まれる。現在、「威嚇と脅迫」に対する反論権を行使する申立人によって、これは濫用されている。
- 法務省に対し、米国の32州やオーストラリア、カナダで導入されているような反SLAPP法について協議することを要求する。この法律には、SLAPPを取り除くための早期却下の仕組みメカニズムが含まれる。また裁判所は、SLAPPを行う者に対して費用の担保を要求する権限を持ち、必要に応じて、執拗な訴訟を行う者に課されるような民事上の制限命令を出す出す権限を与えられるべきである。
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ワーキング・グループは12月31日まで提案を受け付けている。